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The Private Cloud ~EMCが提唱するプライベート・クラウドのビジョンと展開~

専門チャンネル 仮想化 カテゴリキーマンが語る 解説更新日2010/09/01
著者EMCコーポレーション ウィリアム・J・チューバー・ジュニア 

クラウド・コンピューティングという情報技術の大きな波

EMCコーポレーション 副会長 ウィリアム・J・チューバー・ジュニア 氏
EMCコーポレーション 副会長
ウィリアム・J・チューバー・ジュニア 氏

情報技術(IT)には、これまでメインフレーム、ミニコン、PC/マイクロプロセッサ、分散コンピューティングといった波が発生し、大きな変化をもたらしました。そして今、クラウド・コンピューティング(以下、クラウド)というこれまでにない大きな波が到来しています。クラウドの形態には、インターネット等のネットワークを経由した一般向けのサービスを提供するパブリック・クラウドと、業界内や企業内向けのサービスを提供するインターナル・クラウド、その両者を組み合わせたプライベート・クラウドがあります。プライベート・クラウドは、社内と社外のリソースにまたがった、完全に仮想化された次世代インフラ上で展開されており、多くの企業が実現に向けた取組みを展開しています。
そのメリットは「IT コストの削減」、「サービス品質の向上」、「ビジネスの俊敏性」などです。

プライベート・クラウドへの関心の理由として「CIOの優先事項」、「今日のITインフラ」、「情報の爆発的増加」があげられます。例えば2010 年のCIOの優先事項の上位には「サーバの仮想化」、「セキュリティ」、「クラウド・コンピューティング」、「ストレージの仮想化」、「デスクトップの仮想化」など、プライベート・クラウドに関連深いものが並んでいます。次に、今日のITインフラは「複雑で非効率、柔軟性がなく、コストがかかり過ぎる」といわれていますが、これを踏まえて、将来のIT インフラには「よりシンプルで高効率、柔軟性があり、高いコスト効率」であることが求められています。これらは全てプライベート・クラウドのメリットです。そして今、情報量が爆発的に増加していますが、調査によると、70 %以上のコンテンツが個人によって生成されており、将来は85 %のコンテンツが企業によって管理、保護されることになるそうです。このような状況に対応するためには、企業の情報の管理の手法を根本的に改める必要があります。それに必要な技術がクラウドや仮想化です。

今日のIT インフラと将来のIT インフラ
今日のIT インフラと将来のIT インフラ

クラウドの中へ-新しいアプローチが必要

今日のデータセンターは、実証、制御性、信頼性、セキュリティといった特性がありますが、互換性のない複数のアーキテクチャが混在し、アプリケーションがインフラを支配している状況です。一方、クラウドを基盤とした次世代のデータセンターは、移動中でもプロビジョニングができるなど、動的でコスト効率が高く、必要な時にオンデマンドでリソースを得られるなど、柔軟性があります。これらは全て一様なx86アーキテクチャ上で展開されているので、アプリケーションをインフラから分離することが可能です。この両方の特性を備えているのが、EMCが目指しているプライベート・クラウドです。仮想化されたサーバ、ストレージ、ネットワークの全てが融合した形でスケールアウトするだけでなく、プライベート・クラウドのように外部と内部のクラウドを動的(ハイブリッド型)に連携させて、拠点をまたいでリソースを融合し合う新たなデータセンターの状態をつくり出しています。ここでは、情報とアプリケーションを動的に、しかも安全に複数のデータセンター間で動かすことが可能です。

プライベート・クラウドへの旅の3つの段階

EMCのミッションは、本格的に到来するであろうクラウド時代に向けて、外部クラウドと内部クラウドを連携させて、適材適所で使い分けることができる企業向けのクラウド環境であるプライベート・クラウドへお客様をご案内することです。その実現に向けて、3つの段階を想定しています。1つ目が「IT 部門での導入」。サーバの仮想化によりコスト削減を図ります。多くの企業がこの段階です。次に「ビジネス・アプリケーションへの導入」。EメールやERP等の基幹アプリケーションが仮想化されることでサービス品質の向上を目指します。そして3つ目が「IT-as-a-Service」。この段階ではシステムの90 %以上が仮想化され、IT 全体の俊敏性が向上されます。

プライベート・クラウドへの旅の3つの段階
プライベート・クラウドへの旅の3つの段階

EMCは、プライベート・クラウドへの移行を加速させるために、階層化ストレージの可能性を最大限に引き出して、サービスレベルの向上とコスト削減を実現する自動階層化技術「FAST」や、ストレージを物理・時間・場所の制約から解放する分散ストレージ連携技術(ストレージ・フェデレーション)を利用して新しいデータセンターのモデルを実現する「EMC VPLEX」を発表しました。そして、シスコシステムズとヴイエムウェアと共同で、企業クラウドの革新を目指したVCE(VirtualComputing Environment)連合を設立しました。VCE連合の目的は、プライベート・クラウドに関するIT戦略の合理化・最適化に向けた優れたアプローチを提案して、資本コストと運用コストの両方を大幅に削減する劇的な効率化を実現することです。多くのお客様のビジネスをサポートできるパートナーとして、成功へと導くプライベート・クラウドを実現していきます。

企業内データセンターとパブリック・クラウドの世界
企業内データセンターとパブリック・クラウドの世界

※このページは「ビジネスコミュニケーション」2010年8月号より抜粋したものです。

著者プロフィール

ウィリアム・J・チューバー・ジュニア
EMCコーポレーション 副会長

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