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クラウド環境に向けての新しい管理手法の確立の必要性「EMC Ionix」

専門チャンネル 運用最適化 カテゴリ運用管理 解説更新日2011/06/15
著者EMCジャパン 毛利 洋一郎 

クラウド慣用では4次元管理が重要

データセンターを仮想化・クラウド化する際の管理のポイントは3つある。1つ目は常に動いている仮想サーバを正確に可視化するということ、2つ目は現在の環境で何が起こっているか把握する現状解析を正確にするということである。仮想化環境では物理環境で利用していたルールを作る方法は何の意味もない。つまり、インフラで起こっていることを正確に把握する新しい仕組みが必要になるのだ。3つ目は管理機能の自動化だ。仮想化環境では既存の手作業による管理を行うことは不可能に近い。そこでリソースを自動的に管理することが必要となる。このように仮想化を駆使したクラウド環境でのシステム管理は、時間という概念を組み込んだ4次元の管理が必要なのだ。
 
Ionixは、今までの概念を大きく転換した視点を持つ管理ツールだ。つまり、既存の管理ツールのように箱だけでなく、点からサービスとの連携を含めた線や面を意識した管理を提供できることが大きな特徴だ。さらに、時間軸を意識してリアルタイムに環境をアップデートできるのも重要な機能となっている。また、人が判断しないインテリジェンスをもたらすほか、各管理を連携したユニファイド管理を実現している。では、具体的にIonixの機能について説明していこう。

運用プロセスとインシデント管理プロセスのインテグレーション

4つの機能からなるIonixのソリューション

Ionixのソリューションは大きく分けて4つに分類することができる。1つ目はアプリケーションの関連性を把握する「SERVICE DISCOVERY & MAPPING」だ。この機能は、エージェントレスでアプリケーション関連性マップを作成する。また、ストレージ、ネットワーク、サーバ、仮想のトポロジーも自動で検出する。2つ目は、「SERVICE DISCOVERY & MAPPING」で検出したサービスに対して、サービスカタログを作成する「SERVICE MANAGEMENT」だ。この機能はVMware Service Managerというソフトで提供される。具体的には、連携型CMDBやワークフローなどの機能も提供される。サービスが問題なく動いているかどうかを判断するのが、3つ目の「IT OPERATIONS INTELLIGENCE」だ。ここでは環境を常時モニタリングし、根本原因の解析と判別を行う。この機能はクロスドメイン対応だということも大きな特徴だ。4つ目は、クラウド環境の管理における重要なポイントといえる「DATA CENTER AUTOMATION & COMPLIANCE」だ。ここでは、サーバ、ネットワーク、ストレージの構成管理、変更管理を自動化する。また、コンプライアンス、ベストプライス、セキュリティ情報の管理も行う(サーバに関してはvCenterで行う)。これらの機能は単独で動作するだけでなく、すべて連携して利用することが可能だ。では、それぞれの機能について詳しく解説しよう。

EMC Ionixソリューション

・SERVICE DISCOVERY & MAPPING

見える化に関しては、既存の方法ではディスカバリ-解析-出力というパターンをそれぞれ別のツールで用意していた。Ionixの「SERVICE DISCOVERY & MAPPING」では、ディスカバリを非常に強力なツールを使って行う。その上で解析はそれぞれのツールで行うという手法をとっている。つまり、個々のツールにディスカバリ機能を用意する必要がないため、非常に連携がしやすいのだ。これにより、アプリケーションの関連性、物理と仮想アプリの関係が自動的に可視化されるだけでなく、アプリケーションの保護を動的に行える。この機能はvCenter Application Discovery Manager(ADM)で提供される。

もう一つ、「Smarts」というトポロジー解析を行うソフトをベースにしたものもある。このツールの特徴は、オブジェクト指向で考えられているということだ。オブジェクトを作るためにはCIMと呼ばれるモデルを作る。つぎに、DMTFで規定されたCIMのモデルにしたがって、インスタンスを作ることができる。これにより、今インフラで起こっている状況を提供するだけで依存関係が解析できる。つまり、ルールを書くのではなく、1つ1つのコンポーネントが性質を持ち、値を与えるだけで自動的に動き出すという特徴を持っている。しかも、オブジェクト指向なので、新しい技術にも迅速に対応することができる。

Ionixは、SNMPを理解してトポロジーを理解する技術と、流れてくるパケットを見てアプリケーションの状態を観測するという2つの技術を使ってインフラを正確に捉える。ハードウェアはSNMP、アプリケーションはADM、ネットワークはTCPIPのプロトコルを使ってそれぞれを検知する。これによりすべての業務アプリケーションを監視することができるのだ。さらに、ユーザーがどのアプリケーションを使っているかを規定するだけで、上から下まで連動している状態を把握することができるようになる。これにより根本原因だけでなくそれに起因するビジネスインパクトまで判断することができる。

・IT OPERATIONS INTELLIGENCE

Ionixオペレーションのインテリジェント化機能として、根本原因解析の自動化と影響度解析、仮想・物理の両環境を通したサービスのモニタリング、仮想マシン、ESXサーバ、ネットワークの関係を可視化することなどの機能がある。

たとえば、ESXサーバのホストがダウンした場合、ホスト→仮想マシン→アプリケーション→ユーザーというふうに、問題点からビジネスインパクトまでを見える化することができる。仮想マシンはVMotionなどを使って常に動いているので、物理サーバを特定することは難しい。そのため相関関係を解析することは仮想化環境では重要なポイントになる。また、原因から発生する障害パターンはある程度決まってくる。このことを利用して、逆に障害パターンから原因を類推することも可能だ。

根本原因の解析手法とは

しかし、別の所にも問題が発生した場合には、正確に取られたトポロジーが必要になる。Ionixでは、ECIMライブラリに基づいてディスカバリし、トポロジーを作る。そしてそれをベースにコードブックが生成される。ここまでの作業は1000台の環境でも20分たらずで行える。このように短時間で生成できるのは、SNMPを理解しているからだ。また、イベントデータ収集時にSNMPによるStatus Pollingがかけられているので、変更も正確に把握することができる。あとは、コードブックを使って根本原因やビジネスインパクトを究明するだけだ。このように、面倒なルールを書く必要はまったく無い。

Ionixオペレーションのインテリジェント化

・DATA CENTER AUTOMATION & COMPLIANCE

Ionixのデータセンター自動化機能の利点として、1人の管理者に対して従来の約3倍のサーバが管理できるようになるほか、VMware強化ガイドラインに合わせた構成コンプライアンスの評価や、仮想・物理に関係なくコンプライアンスの違反の回復手法を提供することがあげられる。これらの作業は、vCenter Configuration Managerを利用する。具体的には、さまざまなゲストOSを一元的に管理するほか、コンプライアンスの評価をレポーティングする。また、ネットワークに関しては、Network Configuration Managerを利用し、ネットワークの危機を中心とした構成管理を行う。

ここで重要なのは、継続的な変化のディスカバリ、構成と依存関係の解析、ポリシーモニタリングと違反の警告通知、変更管理と変更適用管理、レポーティングとメジャーメントをデイリーで回すということだ。そのためには自動化が必須となる。Ionixではこれらの作業を完全自動化している。構成管理のツールとして、アプリケーションにはvCenter Application Discovery Manager、サーバはvCenter Configuration Manager、ネットワークはNetwork Configuration Manager、ストレージはStorage Configuration Adviser & Control Centerという製品を使う。これによって、情報を一元管理し、コンプライアンスを判断する。

Ionixのデータセンタ自動化とコンプライアンス

構成管理においてVCE連合が提供しているクラウドインフラ製品であるVblock用に、仮想OS、ネットワーク、ストレージをひとつの機械のようにプロビジョニングできるプロビジョニングツール「Universal Infrastructure Manager」を用意している。このツールはそれぞれの機器をサービスをグレード別に定義するサービスカタログが使われている。具体的には各製品をコンピュート、ストレージ、ネットワークというプロファイルで整理し、この中から要求されるグレードに合わせて自動的にプロファイルから要件が選ばれ、プロビジョニングする。
 
Vblock専用のプロビジョニングツール(Universal Infrastructure Manager)

・SERVICE MANAGEMENT

Ionixのサービス管理はVMware Service Managerを利用する。このツールを使うことで、拡張性の高いITILのサービスデスクを費用対効果が高く導入できる。また、物理・仮想のCI情報が自動的に更新される連携型CMDBを形成する。そのため、いつも新しいデータがCMDBに自動的に保存されていることになる。

VMWare+Ionixのサービス管理ソリューション

著者プロフィール

EMCジャパン株式会社
テクニカル・コンサルティング本部
プロダクト・ソリューションズ統括本部
シニア・テクノロジー・コンサルタント
毛利 洋一郎

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