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株式会社 ファミリーマート 様

専門チャンネル統合・階層化 カテゴリユーザー事例 解説更新日2010/08/23
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プライベート・クラウドを視野に入れ基幹システムのデータ管理基盤を刷新。Symmetrix VMAXでストレージ環境を統合し、自動階層管理を実現。重複排除ソリューションのData Domainでアーカイブ・データの運用管理コストを10分の1に削減

コンビニエンス・ストア大手のファミリーマートでは、日本発祥のコンビニエンス・ストアとして1988年12月に海外第1号店を開店して以降、成長戦略の一環として海外出店を加速し、2010年1月には海外店舗数が8,000店を突破した。また、業界再編の機運にいち早く対応し、2010年3月にエーエム・ピーエム・ジャパンと合併するなど事業規模を着実に拡大し、3年連続で客数を伸長させている。
2009年下期から、将来のプライベート・クラウド化を見据えたデータ管理基盤の刷新を検討開始したファミリーマートでは、2010年6月にEMCのハイエンド・ストレージ「Symmetrix VMAX」と階層化自動管理機能「FAST」、重複排除ストレージ「Data Domain DD690」を導入し、基幹システムのストレージ環境を統合した。新データ管理基盤は2010年10月から本稼働を開始する予定。

ストレージ統合で、コスト削減とデータの自動階層管理、効率的な管理・運用を両立

これまでファミリーマートでは、24時間365日の事業を支えるITインフラとしてEMCのストレージ・システムを導入し、サービス・レベルに応じてハイエンド・ストレージ「Symmetrix DMX-3 2500」とミッドレンジ・ストレージ「CLARiX CX3-40」「CLARiX CX4-240」を使い分けることで、安定したITシステム運用を続けてきたが、異業種との提携による商材の増加やサービスの拡大により、データ量は毎年増大し続けていた。かねてより同社では、情報ライフサイクル管理(以下ILM:Information LifecycleManagement)の考え方に沿った効率的なデータ管理・活用を実現する方法を検討していたが、2009年下期から、データ量の増大に伴うデータ連携の強化と処理の高速化を目的として、ストレージ環境の刷新を検討開始した。ファミリーマートのシステム本部システム統括部長、上條公也氏は、「これまではデータの種類や重要度に応じて3筐体のストレージ装置とアーカイブ用のテープ装置を使用してきましたが、ストレージ間のデータ連携をさらに強化し、処理も高速化する必要がありました。また、ストレージの運用管理コストも削減したいと考えていました」と説明する。

ファミリーマートでは、そうした要件を満たすストレージ・システムとしてEMCの次世代データセンター向けハイエンド・ストレージ「Symmetrix VMAX」と階層化自動管理機能「FAST」、重複排除ストレージ「Data Domain DD690」を採用した。スケールアウト型の性能拡張を実現するSymmetrix VMAXは、高速フラッシュ(SSD)、ファイバ・チャネル(FC)、大容量SATAのドライブを同一システム内に混在搭載し、階層型ストレージを構成できるほか、FASTによって各ドライブ間のデータ自動階層管理を実現する。

上條氏によると、データ階層管理機能による容量の効率利用と管理性の向上がコスト削減につながることや、ILMを実現できることがSymmetrix VMAXを選定するポイントになったという。「2年ほど前にストレージ・システムを増強したばかりでしたが、今後も部分的な更改を続けるよりもコストと運用管理性の観点から、Symmetrix VMAXに統合するメリットの方が大きいと判断しました」(上條氏)。

FAST 実装図

増大するデータ量に対応し事業を支える安定したデータ管理基盤へ

審議役 システム本部 システム統括部長 上條 公也 氏
  審議役 システム本部
  システム統括部長 上條 公也 氏

今回のデータ管理基盤は、EMCジャパンと伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が協力して提案・導入した。上條氏は、新環境の導入ではデータ移行が発生するため、同じEMCの製品であることやEMCがデータ移行についての技術やノウハウを保有していることを評価したと語っている。

ファミリーマートでは、今回のシステム刷新で3システムのストレージを1システムに統合することになるが、上條氏は「現行のSymmetrix DMX-3の導入時にもデータ移行を経験しています。その際にもEMCとCTCの協力のもとでトラブルなく移行できました」とし、これまでの経験から今回のデータ移行についても、問題なく移行できると見ている。

また、ファミリーマートが新たに導入するストレージ環境には、従来環境の統合による運用管理コストの削減とデータの効率的な管理・活用を実現することが期待されているが、その前提となっているのがビジネスを支援するストレージ環境としての役割で、現在同社が中期計画と位置付けて取組んでいる情報システムの再構築プロジェクトにおいて、データ管理基盤として位置づけられている。上條氏によると、同社ではまず、日々の業務やビジネスで必要とされる容量を適切に確保できる環境の構築を大前提にしたという。「そのために、コストは少なくとも現行より増加せず、容量は以前よりも多く使用できることが条件でした。データを有効に管理・活用する環境としては、当初の想定よりも先進的な環境が構築できると考えています」(上條氏)。

「データ管理規定」を策定しサービス・レベルとデータ管理を最適化

システム本部システム統括部 システム統括グループ 久保 善敬 氏
 システム本部システム統括部
 システム統括グループ 久保 善敬 氏

ファミリーマートでは、データをサービス・レベルに基づいてILMアプローチで階層管理するため、新しいストレージ環境を利用する際の社内指標を「データ管理規定」として策定している。同社ではこの規定に基づいて新ストレージ環境にデータを移行したのち、2010年9月末に新データ管理基盤に完全移行する計画だ。

データ管理規定の策定を担当するシステム本部システム統括部システム統括グループ、久保善敬氏は「詳細な数値ベースの資料は別途作成しますが、まずはシステム開発担当者にストレージ利用の方針を理解してもらえるようにします」と語っている。データ管理規定は、トランザクション、バックアップ、アーカイブのいずれのデータとして保存するか、データの位置づけを明確化するもので、システム管理者や企画開発担当者、SEは、この規定に基づいて、どのシステムのデータをどの領域に保存するかを判断し、運用開始後はFASTの自動階層化機能でデータを最適配置する。

同社ではEMCにも協力を要請し、「単に規定を作成するのではなく、誰もが適切にストレージを利用できるように、チェックリストを使用して詳細なレベルで確認できるようにします」(上條氏)としている。

重複排除技術で運用管理コストを10分の1に

ファミリーマートでは、新データ管理基盤に完全移行した場合に、運用管理コストが現行比で10%以上削減できる見込みで、筐体の設置面積も従来の3分の1に低減できるという。なかでも最も高いコスト削減効果が期待されるのがアーカイブ・データの保管で、従来のテープ装置から重複排除機能を搭載したData Domain DD690に移行することで、運用コストと設置面積の両方が大幅に削減される。上條氏は「Data Domain DD690によるアーカイブに移行することで、この部分の運用コストは従来の1/10程度にまで低減できます」と高く評価しており、移行後の環境変更や世代管理も効率的に対応できるとしている。

プライベート・クラウド化を視野に入れ社内のスキルとノウハウを蓄積

今回ファミリーマートは、ストレージ環境を統合し、企業ビジネスを支えるデータ管理基盤の構築に踏み切った。上條氏は今回の新システムについて「コンビニエンス・ストアのフランチャイズ事業運営を支える仕組みの根幹として、安定した稼働を期待どおりに実現したいですね」とし、EMCには現在の環境からさらに進化するための協力や支援を期待したいと語る。

同社がこの先の進化した環境として視野に入れているのが、プライベート・クラウド化だ。そのため同社ではクラウド環境の活用を見据えたスキルとノウハウの蓄積に注力するという。上條氏は「当然、維持管理が適切にできないと、安心してデータを委託できません。どの企業がそのような環境を提供してくれるのかを見極めるため、自分たちのスキルや判定の尺度をまず整理しようと考えています」と語り、スキル向上の一環として人材の育成にも積極的に取り組むとしている。

システム改革はサーバ統合からよりもストレージ統合から始めるべき

データ管理規定の策定を担当した久保氏は、「今回のストレージ環境の統合は、サーバ統合を含めたシステム環境整備の先駆けになると思います」とし、「容量を抑えて管理・運用を効率化できるように、eメールや資料データを保管するファイル・サーバについても管理規定を作成したいと考えています」と意欲を見せている。同社がデータセンター基盤の統合をストレージから着手したのは、まずデータ管理基盤を構築し、そのあとで新しいサーバ環境に切り替える方が、システム環境を改修する場合でも効率が高いとの考えに基づくもので、上條氏は「経験上、サーバから統合すると二度手間、三度手間になります」と語っている。

これまで企業の情報システムは、サーバを中心としたシステム構築によって業務処理を効率化してきた。そのため、先進的な業務システムを構築・保有する企業が競争優位性を手にしてきたが、現在のサーバ環境は、仮想化技術や最適化技術により成熟しつつある。上條氏は「競合他社と同様の機能を装備することは当然のこととして、新サービスや商材の展開を支援できるデータ管理基盤をいかに低コストで構築し、経営に貢献できるかが問われています」と語り、クラウド環境への取り組みに注力することを示唆している。

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伊藤忠テクノソリューションズ(略称CTC)は、情報通信、金融、流通分野や、コンタクトセンター、ポータルをはじめとするフロント系基幹システムの開発、オープン系システムの基盤構築、さらにデータセンター事業など特定の業種、業務に強みを持つユニークで総合力を兼ね備えたソリューションプロバイダです。最新技術に精通したテクノロジー・リーディング・カンパニーとして、コンサルティングから設計、構築、運用・保守サポートに至るトータルサービスを提供します。

会社情報

社名            : 株式会社ファミリーマート
本店所在地  : 東京都豊島区東池袋三丁目1番1号
設立            : 1981年9月1日
資本金         : 16,658百万円
事業目的      : フランチャイズシステムによるコンビニエンスストア事業
従業員数      : 3,065名(2010年2月期)
店舗数         : 15,789店舗(国内外エリアフランチャイズ含む)(2010年2月期)
チェーン全店売上高  : 1,273,752百万円(2010年2月期)
URL            : http://www.family.co.jp

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