福岡県教育センター 様 - アプリケーション統合・連携 | EMCジャパン | Tech Community

「情報管理の処方箋」を適用いただき、大きな成果をあげられているお客様の事例をご紹介いたします

会社情報

官公庁名 : 福岡県教育センター
所在地 : 〒811-2401 福岡県糟屋郡篠栗町高田268
職員数 : 約130名
URL : http://www.educ.pref.fukuoka.jp/

福岡県立の教育研究施設として長い歴史を誇る福岡県教育センター。一貫して、県下のさまざまな学校教育に携わる教員の育成を強力に支援してきた。

同センターでは、平成20年10月に迫った情報基盤更新を前に、増加の一途をたどるデータの最適格納を検討。電子メールデータ、大容量の映像教材コンテンツを含むファイルデータ、センター運営を下支えするデータベースを守るには高い可用性をもつストレージが不可欠と、クラスタリング機能にすぐれるEMC Celerra NS-20を選定した。現在では、エンジニアがサーバ室を訪れる必要がないと思うほど、きわめて安定的に稼働している。

50年以上にわたって、教員の育成を強力に支援

福岡県教育センター 左から/情報教育部 情報教育班 指導主事 児島 氏、安武 氏
左から/情報教育部 情報教育班 指導主事 児島 氏、安武 氏

福岡県教育センターは、県立の教育研究施設だ。もともとは福岡県立教育研究所といい、昭和25年に開所して以来一貫して、同県の小学校から高等学校までさまざまな学校教育に携わる教員の育成を強力に支援してきた。

同センターでは、大きく3つの事業が展開されている。初等教育から中等教育まで幅広い教育を対象にした「調査研究」、教員採用後に必ず履修する基本研修から、教員個々のキャリア形成にそった専門研修、リーダー養成講座まで、ICT研修を含め、多彩な内容が展開される「教職員向けの各種教育研修」、教員の授業運営をバックアップする「学校支援」。同センターには年間県下約1万4千人の教職員がさらなる指導力向上のために研鑽に訪れるという。

情報基盤更新での最重要ポイントは特性あるデータの適切な格納

平成19年8月、同センターでは情報基盤の更新時期が迫るのに伴い、その内容の検討が始まった。この情報基盤はセンターに勤務する約130名の職員および研修に訪れる教員が、日々の業務のために利用するまさにライフラインの役割を果たす。今回の機器更新における最も大きなポイントは、増え続けるデータの格納をどうするかという点にあった。同センターが蓄積するデータは、大きく3種類ある。電子メールデータ、職員や教員が作成するファイルデータ、教育研修を実施するために利用されるシステムのバックエンドで動くデータベースである。これらはそれぞれに同センターならではの特性を有している。

まず、電子メールデータだが、今や同センターにおいても電子メールはセンター内にとどまらず外部とのコミュニケーションの中核手段で、週末や祝祭日であってもかなりの利用がある。文字どおり1年365日ノンストップ稼働が求められており、データを保管するストレージには高い可用性が必要だった。

教職員が作成するファイルデータについては、通常の文書・表計算ファイルのみならず、同センターには膨大なボリュームの映像ファイルがあるというのが特徴的な点だ。これは、研修に訪れる教員が、教材としての映像制作を行ったり、自分の行う授業を撮影して分析したり、著名な講師による講演をe-learning化したりしてストレージに格納するためで、このファイルデータだけでなんと1.2テラバイトというデータボリュームに上るのだ。

教育研修の実施を支援するシステムというのも特有のものだ。開催される教育研修の多くは、受講者を広く県下の教員から募るのだが、応募があると過去の研修履歴をチェックする。特定の教員ばかりに研修が偏るのを防ぐためである。このために保持している履歴データが10年分約500ギガバイト存在した。

新しく導入するストレージには、今後も増え続けるこれらのデータを難なく扱えて安定的に稼働することが求められた。また、ストレージは同センター内に設置される予定であったため、特性の異なる3種類のデータを一つの筐体に格納可能な、省スペース設計の製品であることも重要な要件の一つだった。

クラスタリング機能による高可用性を評価してEMC Celerra NS-20を選択

結果として選ばれたのが、EMCの統合ネットワーク・ストレージ EMC Celerra NS-20だ。最も大きな理由は高可用性だった。EMC Celerra NS-20の、一つのデバイスとして管理可能な先進的統合クラスタリング機能が99.999%の可用性を確保することができた。クラスタリング機能を有する他社製ストレージも候補に挙げてみたが、 EMC Celerraに比べると見劣りがしたという。

また、この製品はネットワーク・ポートのアーキテクチャがすぐれており、複数のアプリケーションデータを一元的に格納することが可能でありながら、それぞれのデータの独立性もしっかり保たれており、仮に一つのアプリケーションに障害が発生しても、他のアプリケーションデータには決して影響を及ぼすことがないという点が高く評価された。加えて、誤って上書き、消去したデータの復旧のために、ディスク・ベースで複数世代のバックアップ・イメージを取得できるスナップショット機能があることも、EMC Celerra NS-20が選ばれた理由の一つだった。それも、ただあるからというだけではなく、その考え方自体にプロジェクトチームが共鳴した。データの保持方法が軽量で、ストレージのディスクをむやみに圧迫しない設計になっている点に、常にユーザー視点でストレージを提供するEMCならではの知恵を感じたそうだ。

同センターは、EMC Celerra NS-20導入を中核とする情報基盤更新を機に、センター内ネットワーク環境も増強した。福岡県は県の施策として「ふくおかギガビット ハイウェイ」を推進していることもあって、光ファイバを使った2.4Gbpsの高速大容量ネットワークを敷設。映像教材のようなデータ容量の大きいファイルも、ネットワーク上にスムーズに載せられることをめざしたのである。
 

情報基盤は大きく進化し、運用管理負荷も目に見えて削減

福岡県教育センター 情報教育部 情報教育班 指導主事 児島 永一 氏
   情報教育部 情報教育班
   指導主事 児島 永一 氏

平成20年10月、福岡県教育センターの新しい情報基盤は、予定どおり本番移行を果たした。以降、EMC Celerra NS-20は、総容量約2テラバイトのデータを格納しながら、就業時間中は間断なくアクセスされるというヘビーユースの環境にありながら、きわめて順調に稼働している。

システムの運用管理を担当する福岡県教育センター 情報教育部 情報教育班 指導主事 児島永一氏は次のように語る。
「われわれ情報教育部のスタッフは、情報管理棟というところで仕事をしていて、EMC Celerra NS-20も同じ建屋の中にはあるのですが、暗証キー付きのサーバ室で動かしています。あまり何ごともないため、ほとんどそのサーバ室に行く必要がないくらいです。もちろん、定期的にチェックはしていますが、このストレージへの安心感は高いですね。」

児島氏がEMC Celerra NS-20で一番気に入っている機能は、スナップショット機能だという。
「消すつもりのなかったファイルを消去してしまうという誤操作は誰にでもあることですが、この機能を利用すれば簡単に取り戻せてしまいます。情報基盤を利用するユーザーからは『面倒なことを頼んでいるのでは』と遠慮がちに依頼されるんですが、実は労せず対応できる作業なんです。」

福岡県教育センター 情報教育部 情報教育班 指導主事 安武 紫郎 氏
   情報教育部 情報教育班
   指導主事 安武 紫郎 氏

福岡県教育センター 情報教育部 情報教育班 指導主事 安武紫郎氏は、データベース担当のエンジニアだ。情報基盤を更新する以前は、教育研修の実施を支援するシステムのデータベースアクセスが遅く、早晩再開発することを覚悟していたそうだが、新しい環境になって問題がすっかり解決してしまったという。
「格納しているデータを全件拾ってきて印刷するという機能があるんですが、前任者がその印刷ボタンに『3時間かかります』とカッコ書きを入れていたぐらいパフォーマンスが出ませんでした。それが、ストレージを変えてネットワークを増強したら、数秒でデータがプリンタに回るようになって、再開発の話はなくなってしまいました。」

確かに、データアクセスは画期的に速くなったようだ。新しい情報基盤が稼働してからは、同センターでは内部統制強化の観点からデータをローカルPCに置かないというルールを設けた。それでも、使い勝手が悪ければローカルPCへの保存という習慣はなくならないだろうが、この新しいルールを破るユーザーはいないという。それは、EMC Celerra NS-20へのアクセスがローカルPCのハードディスクと同じくらい高速で行えるために、まったく不便を感じないからだ。それは映像ファイルの再生であっても同様のようだ。センターでの情報基盤ピークタイムを尋ねた際も、児島氏、安武氏から返ってきたのは、「ピークタイムはあるのかもしれないが、情報基盤のスペックが高いせいか実感したことはない。」という回答だった。センターへ研修に訪れる教員から、この環境をうらやましがられることも多いという。

このプロジェクトは情報基盤更新という観点ではすでに一段落しているようだ。しかし、児島氏らは今後、格納しているデータのライフサイクル管理に着手していきたいそうだ。どのデータを何年分保存するのか。それをどういう体制で保存するのか。保存期間が過ぎたらどうするのか。現状は防ぎきれていないデータの重複保存を、これからどう回避していくか。EMC Celerra NS-20で解決できる課題もある。

福岡県教育センター システム構成図

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