EMC SRDF/TimeFinderおよび Oracle Database 10g/11gを使用した EMC Symmetrix V-Max - テクニカル・ホワイトペーパー | 高度なテクノロジー | EMCジャパン | Tech Community

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エグゼクティブ・サマリー

EMC Symmetrix V-Max Series with EnginuityはSymmetrixファミリの新しい製品です。この製品はシンプルでインテリジェントなモジュラー・ストレージ戦略に基づいて構築されており、新しく組み込まれたVirtual Matrixインタフェースはすべてのノードに接続し共有します。これにより、ストレージ・アレイをエントリー・レベルの構成から世界最大規模のストレージ・システムにシームレスに拡張できます。Symmetrix V-Maxは、EMCの幅広いソフトウェア製品群をサポートしながら、要件の厳しいエンタープライズ・データベース環境に対して優れたパフォーマンスと拡張性を提供します。さらに、Enginuity 5874のリリースにより、Symmetrix V-Maxシステムでは、使いやすさ、ビジネス継続性、ILM(情報ライフサイクル管理)、小規模環境から大規模環境への仮想化環境、セキュリティの強化を実現する新しいソフトウェア機能を利用できるようになりました。
Symmetrix V-MaxアレイはOracleデータベースとアプリケーションに適切に統合され、パフォーマンスのニーズや将来の成長に対応するだけでなく、拡張性、可用性、操作性を実現します。このホワイト・ペーパーではSymmetrix V-Maxのソフトウェアおよびハードウェアの機能について説明するほか、高可用性およびビジネス継続性を維持しながらEMC Symmetrix V-MaxでOracle Database 10gおよび11gを展開するための包括的なベスト・プラクティスと手順のセットを紹介します。また、Oracleデータベースで広く展開されているEMC TimeFinderおよびSRDF(Symmetrix Remote Data Facility)についても取り上げています。

はじめに

Symmetrix V-Maxの操作性、拡張性、仮想化に関する新機能

Symmetrix V-Maxではパフォーマンス、拡張性、可用性が強化され、Enginuity 5874により操作性、仮想化、およびILMに関する機能が新しく追加されました。Symmetrix V-Max自動プロビジョニング・グループを使用すると、小規模または大規模なOracleデータベース環境にデバイスを迅速かつ容易にマップできます。デバイス、HBA WWN、またはストレージ・ポートを簡単に追加または削除でき、こうした変更は自動プロビジョニング・グループに自動的に反映されるため、すべての物理または仮想環境における複雑なストレージ・プロビジョニングを合理化し、向上させます。Symmetrix V-Maxの強化された仮想LUNテクノロジーにより、データベースがアクティブでもOracleアプリケーションのデータをストレージ階層間でシームレスに移行でき、これにより最適なパフォーマンスとコスト要件を実現できるストレージ階層にデータを配置することが可能です。データベースのパフォーマンス要件が変更されても、適切なLUNを新しいストレージ階層に容易かつ効率的に移動できます。Symmetrix V-Max仮想LUNの移行はホストまたはSANリソースを消費しません。適切なストレージ階層戦略を使用することでROI(投資収益率)が向上します。また、ホスト・デバイスが変わらないためバックアップまたはDR計画を変更する必要がなく、複雑さも緩和されます。可用性、拡張性、操作性の強化点についてはこのホワイト・ペーパーの後半で説明します。また、V-Maxの製品ガイドでも詳しく説明します。

Oracleのミッション・クリティカルなアプリケーションでは保護戦略が必要

データが増加し、その相互接続性が高まり、さらに組織のインフラストラクチャが拡大すると、データ保護および可用性に対するニーズはますます増大します。データベースとアプリケーションに継続的にアクセスし、使用可能なシステム・リソースを効率的に使用できるようにすることは非常に重要です。データ・センターにふりかかる災難は、人為的エラー、ハードウェアおよびソフトウェアの障害、自然災害によって発生します。災害が発生したときに、迅速かつシームレスに業務を再開し、データ消失を最小限に抑えられるかどうかによって、災害に対する組織の対応力が試されます。有効なバックアップと情報インフラストラクチャ全体の再起動可能なイメージがあれば、必要なレベルのRPO(Recovery Point Objective:目標復旧時点)、RTO(Recovery Time Objective:目標復旧時間)、SLA(Service Level Agreement)を実現するのに非常に役立ちます。

SRDFを使用したエンタープライズの保護とコンプライアンス

データの整合性とは、データとデータのコピーの正確性と整合性のことです。Symmetrix V-Maxは、Oracleデータベースとアプリケーションのデータのローカル・レプリケーションとリモート・レプリケーションのソリューションを複数提供します。SRDFソフトウェアを使用すると、1つまたは複数のデータベース・ミラーを作成できます。この際、外部データ、アプリケーション・ファイル、メッセージ・キューもともに作成され、これらはすべてコンシステンシ・グループを共有します。この方法でデータをレプリケートすると、災害が発生する前にビジネス・ユニットおよびアプリケーションで整合性ポイントが作成されます。DRサイトへのフェイルオーバーは、全体的な複雑さとダウンタイムを緩和する一連の再開オペレーションに過ぎません。SRDFは、2サイトまたは3サイト・ソリューション、および同期/非同期レプリケーションを提供するほか、SRDF/Star、カスケードSRDFまたはコンカレントSRDF、新しいSRDF/EDP(Extended Distance Protection)を使用して、距離を問わずにデータ消失ゼロのソリューションを提供します。たとえば、SRDF/Starを使用すると、本番アレイが使用できない場合でも、「災害復旧サイトがないビジネスを運営しない」などのコンプライアンス要件を満たすことができます。

TimeFinderでのOracleデータベースのクローンとスナップショット

ミッション・クリティカルなシステムには必ず、開発、テスト、バックアップの負荷軽減、レポート作成、データ発行などの処理のためのコピーが複数必要です。TimeFinderソフトウェアを導入したSymmetrix V-Maxを導入すると、Oracleデータベースの複数のコピー(ボリューム全体のクローンまたは仮想スナップショットのいずれか)を、そのデータベースのサイズに関係なく、わずか数秒で作成またはリストアできます。この動作は増分コピーであり、変更のみがコピーされます。TimeFinderがレプリカを作成(またはリストア)すると、差分コピー操作がバックグラウンドで実行されていても、コピーが完了したかのように、最終的なイメージがターゲット・デバイス(またはソース・デバイス)にすぐに表示されます。この機能により、ビジネス運用時間が大幅に短縮されます。たとえば、本番環境で直接バックアップを行うのではなく、バックアップの負荷をスタンドアロンのレプリカに数秒で移動して軽減できます。また、Oracleデータベースのリストアが必要な場合は、TimeFinderリストアの開始と同時に、データベース・リカバリ操作を開始できます。ストレージ・リストアの完了を待つ必要はありません。並列リストアとも呼ばれるこの機能により、RTOが大幅に短縮されビジネス可用性が向上します。

ストレージ・コンシステント・レプリケーションを使用したOracleデータベース・リカバリ

場合によっては、DRサイトへのフェイルオーバーさえも実行することなく、非常に高速にデータベース・リカバリを行わなければならないことがあります(特に、多数のデータベースのうち1つだけが論理的または物理的に破損している場合)。TimeFinder整合性テクノロジーを実装すると、Oracleデータベースをホット・バックアップ・モードにすることなく、データベース・レプリカを定期的に、たとえば数時間ごとに取得できます。Oracleは、整合性のとれたストレージ・レプリカでのデータベース・リカバリをサポートし、アーカイブおよびREDOログを適用してデータベースを復旧します(Oracleサポートは、Metalink Note 604683.1に基づいています)。

ローカルおよびリモートのOracleデータベース・レプリケーションのベスト・プラクティス

このホワイト・ペーパーでは、Symmetrix V-Maxシステム、自動プロビジョニング・グループ、仮想LUNテクノロジーの概要をOracle関連の例とともに紹介しています。また、次の使用例の手順とベスト・プラクティスについて詳しく説明します。
• 使用例1:データベース・バックアップの負荷を本番環境からローカルのTimeFinder/Cloneに移動して軽減してから、OracleのRMAN(Recovery Manager)を使用してさらにバックアップを行う
• 使用例2:ローカルのTimeFinder/Cloneバックアップ・イメージをリストアし、ログを適用することで、本番データベースの並列リカバリを容易に行えるようにする
• 使用例3:データベースを転用(テストの作成、開発、コピーのレポートなど)するために、本番環境の再起動可能なローカル・クローン(またはスナップ)を作成する
• 使用例4:災害保護の目的で本番データベースのリモート・ミラーを作成する(同期および非同期)
• 使用例5:転用するために、再起動可能で書き込み可能なリモート・データベース・クローン(またはスナップ)を作成する
• 使用例6:リモート・データベースの有効なバックアップおよびリカバリ・クローン(またはスナップ)を作成する
• 使用例7:TimeFinder/Cloneバックアップ・イメージをSRDFリストアと同時にリストアし、並行してOracleログを本番データベースに適用することで、本番データベースの並行リカバリを容易に行えるようにする
• 使用例 8:再起動可能なTimeFinderレプリカを使用してデータベースの高速リカバリを示す

対象読者

このホワイト・ペーパーの主な読者は、堅牢なデータベース・システムおよびストレージ・システムの実装、保守、保護を担当するデータベース管理者、システム管理者、ストレージ管理者、システム設計者です。また、読者はOracleデータベース・バックアップとEMCソフトウェアに精通しており、データベースの可用性と保護の強化に関心があることを前提としています。

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著者プロフィール

EMCコーポレーション
このホワイトペーパーは、EMCコーポレーションが提供しているホワイトペーパーの日本語翻訳版です。
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ベスト・プラクティス・ガイド

EMC SRDF/TimeFinderおよび Oracle Database 10g/11gを使用した EMC Symmetrix V-Max

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