UltraFlexテクノロジーは、新しいモジュール式の接続設計と独自のFLAREソフトウェア機能の組み合わせであり、柔軟性、容易な拡張、将来のテクノロジーのサポートを提供します。
このUltraFlexテクノロジーは、新しいインターフェース技術や規格を採用したストレージが提供されるたびに発生する「新しいインターフェースを採用した新規ストレージを追加で購入しなければならない」「新規ストレージがリリースされた際には既存のストレージとリプレースしなければならない」といったようなジレンマからユーザーを解放します。

基本構成としてファイバ・チャネルとiSCSIの両方を備えており、デュアル・プロトコル・サポートという柔軟性を提供します。
デュアル・プロトコルが標準であることにより、利用用途によってファイバ・チャネル・ストレージとiSCSIストレージを使い分ける(場合によっては新たに購入する)必要がなくなります。
サーバ仮想化のVMware環境を例にとると、多くのユーザーは重要なアプリケーションをVMware環境に移行する際、いきなり本番環境を移行するのではなく、まずテスト環境を構築して問題なくアプリケーションが稼働することが確認できた後、本番環境を移行します。
テスト環境に多くのコストは掛けられないため、テスト用サーバ仮想化環境の多くは、ファイバ・チャネルよりも接続コストが安く構築しやすいiSCSIが利用されます。その後、本番環境では高速で実績が豊富なファイバ・チャネルを適用します。
ストレージ・システムに単一のインターフェースしか持たない場合は、本番用、テスト用と2つのストレージ・システムを持つ必要があり、無駄なコストが発生します。
デュアル・プロトコルをサポートしているストレージ・システムでは、単一の環境で上記の両方の利用環境を実現できます。
補足になりますが、CLARiX CXシリーズではストレージのQoS(クオリティ・サービス管理)機能も備え、同じストレージ・システム内に本番環境とテスト環境を混在させても、本番環境には適切なサービス・レベルをストレージ内で維持・提供することが可能です。

アプリケーションの要件は、システム稼働後にも変更されることがあります。例えば、当初はファイバ・チャネル接続のサーバはそれほど多くなかったが、システムを稼働してみると、当初の想定以上のサーバをファイバ・チャネル接続しなければならないといったケースがあります。iSCSI接続のサーバが増えるケースもあるでしょう。
そのような場合にもUltraFlexテクノロジーでは、ファイバ・チャネル、iSCSIのインターフェース・モジュールをホットプラグで追加することが可能です。

ホスト接続に関するストレージのインターフェース技術は、現在過渡期にあります。現在ネットワーク・ストレージのインターフェースは、高速で実績が豊富なファイバ・チャネルは4Gbps、低コストで導入しやすいiSCSIは1Gbpsのスペックの規格のものがそれぞれ主流です。
近々、次世代の規格として、ファイバ・チャネルは8Gbps、iSCSIは10Gbpsをそれぞれ採用した製品が各ストレージ・ベンダーからリリースされようとしています。
更に新しいストレージ・インターフェース技術として、FCoE(Fibre Channel over Ethernet)という規格が現れ注目されています。これは、ファイバ・チャネル・プロトコル自体をイーサネットに乗せて(カプセル化して)、アプリケーションの通信とともに、すべての通信をイーサネット網に統一するというものです。データ・センターにおける通信路管理を容易にするために、イーサネット網とファイバ・チャネルを同一環境で実現化できる次世代の規格です。
今までは、新しい規格のインターフェース技術が出てくると、その規格を採用したストレージが新モデルとして提供されてきました。 ユーザーが新しい技術のストレージを使いたい場合は、新規にストレージを購入し、既存で保有していたストレージから移行しなければなりませんでした。
これは、新たなストレージを購入するコストに加え、データ移行の作業に伴うコストが余計に掛かり、トータル・コストを押し上げる要因にもなっていました。
UltraFlexテクノロジーでは、上記のような新たなテクノロジーが利用可能になったときに、それらを柔軟に取り込めるように設計されています。
下記は、CX4-480, 240, 120のストレージ・プロセッサ(ストレージのコントローラ)です。ストレージ・プロセッサA、Bそれぞれに、空きスロットが2つずつ存在し、必要に応じてファイバ・チャネルIOモジュール、iSCSI IOモジュールを追加できるほか、将来8Gbpsのファイバ・チャネルや10GbpsのiSCSIなどの新しいテクノロジーが出てきた際には、それぞれのIOモジュールを追加することで容易に対応可能です。

下記は、ファイバ・チャネル、iSCSIのIOモジュールです。対応プロトコル単位でモジュール化されており、ストレージ・プロセッサの空きスロットに、それぞれホットプラグによる追加が可能です。

このように、UltraFlexテクノロジーは、将来の新しいテクノロジーへの対応を柔軟にできるようにすることで、ストレージ・システムを長期に渡って利用可能にしてくれます。
これは、ストレージ・システム導入時の安心感と、大きな投資保護につながるものです。
EMCジャパン マーケティング本部
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