コスト削減+αを実現するストレージの進化 - EMCが考える、よりインテリジェントなストレージ | EMCジャパン | Tech Community

情報インフラストラクチャの全体最適を行うために必要な、EMCが提供する情報管理に関する最新のテクノロジーをご紹介しています

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コストを削減しながら、増大するデータ量に対応するには

多くの企業のデータセンターは、機能の追加や拡張を行う際、既存のシステムに新しい部分を継ぎ足しながら積み重ねてきたことから、非常に複雑化している。このことにより、IT予算の約8割が、既存のシステムの維持・管理のために使われており、新たな戦略的な投資に対して残された予算は約2割しか残っておらず、悲惨な状況になっている。しかしながら、情報の量は一般的なデータセンターにおいて4年で5倍になるといわれており、対応することは難しいと言わざるを得ない。このように多くの問題を抱えているデータセンターに対して、EMCはコストを削減しながら、増大し続ける情報量に対応できる情報インフラを作る為のテクノロジーや製品を用意している。ここでは、EMCが持っているデータセンターの効率化とコスト削減を可能にする、4つの方法について紹介していこう。

ストレージの利用効率の最適化で、性能を維持しながらコストを削減

まず、ストレージのコスト削減について説明していこう。ここで言うコスト削減とは、単にコストを下げればいいというものではなく、システムに要求されている、性能、セキュリティ、可用性を担保しながら、コストを削減しなくてはならない。そうなると、使用できる製品は非常に限られてくる。つまり、非常に高度なテクノロジーでなければ、性能や可用性も出せなくなり、本来の目的であるコスト削減すら達成することができなくなるのだ。EMCでは、4つのアプローチで、この情報インフラのコスト削減を提案している。

まず、ストレージ利用効率の最適化を提案している。具体的に説明すると、まず「統合」というタームが挙げられる。これは、従来からある手法で、あちこちに分散しているストレージをひとつに統合するというものだ。しかも、情報の重要度に応じてティア1、ティア2、ティア3というふうに階層化することで、全体のコストは上げずに、可用性と性能の要件を見たすことができる。つぎに「階層化」が挙げられる。これは、先ほどのストレージ群の階層化とは違い、ストレージ・システムの中身の階層化を意味する。つぎに「仮想化」がある。サーバの仮想化も重要だが、ストレージの仮想化も大きな効果が得られる。最後が「圧縮・重複除外」。バックアップ用途ではよく見られる手法だが、最近では1次ストレージで用いることで、ファイルの容量を最小限にしながらストレージの効率を上げることができる。

コスト削減+αを実現するストレージの進化 図2

・ストレージの階層化

まず、ストレージ・システムの中身の階層化について説明しよう。たとえば、146GB(15Krpm)のファイバ・チャネルのドライブを528台搭載し、トータル65TBの環境があるとする。この中で高速なアクセスが必要なものは、ストライピングを使って、複数のドライブを並列でアクセスすることで、スピードを実現していると考えられる。階層化の考え方では、この高速なアクセスが必要な部分を、200GBのフラッシュ・ドライブ8台(1.6TB)に置き換える。フラッシュ・ドライブは、まだまだ高価だが、容量を限定することで十分な費用対効果が得られる。ミッション・クリティカルではない通常のデータは、10Krpmと若干回転の遅い400GBのファイバ・チャネル・ドライブ104台に移す。さらに、残りは安価な1TBのSATAドライブ32台に分けて保存する。これで65TBのトータルの容量は変更せずに、IOPSは38%向上して高速なアクセスを要求するアプリケーシンにも十分に対応していながら、トータルのストレージコストを17%削減することができた。さらに、総ドライブ数も528台から384台に減少し、電力/冷却コストも32%低減している。つまり、同じ箱の中で、電力やコストを減らしながら、レスポンスを上げるという大きなメリットが得られるのだ。単純に、既存のストレージを階層化したストレージに置き換えることは、ほとんどの企業で毎月支払われているストレージのレンタル料金や減価償却代に見合ったお金で可能だと考えられる。

コスト削減+αを実現するストレージの進化 図3

・自動で最適な階層化が行えるFAST

このような階層化の機能をより強力なものにしたのが、FAST(Fully Automated Storage Tiering)だ。これは、2009年4月に発表した、ハイエンド向けストレージ・システム「Symmetrix V-Max」(以下、V-Max)に搭載される機能だ。今までは階層化を実施する際、データをどのディスクに収めるかという作業は、ユーザーが手動で行わなくてはならなかった。ところがFASTを使えば、ストレージOSがデータのアクセス頻度などのトランザクションをモニタしており、アクセスの多いものはフラッシュ・ドライブに、逆にほとんどアクセスしていないものはSATAドライブに自動的に移動する。つまり、ストレージ装置自身が、ユーザーが設定したポリシーに従って自動的にデータの再配置を行ってくれるのだ。しかも、データは使っていくうちにアクセス頻度が変わってくるので、動的な再配置も自動的に行われる。ここまでの機能の搭載予定を公表しているのはEMCだけである。

コスト削減+αを実現するストレージの進化 図4

・ストレージの仮想化

3つ目は、ストレージの仮想化だ。これはIDCではストレージの容量の仮想化と呼んでおり、また、一部のベンチャー企業ではシン・プロビジョニングと呼ばれている機能だ。エンタープライズ向けのストレージ製品で、この機能を実装したのは、EMCのSymmetrix、CLARiXがはじめてだった。この機能はアプリケーションが要求するディスク容量をすべて実際のドライブとして実装せずにまとめることで、ディスクの容量を節約する機能だ。たとえば3つの業務がありそれぞれ10TBを要求する環境では、トータル30TBのディスクが必要になる。しかし、実際には10TBのうち3TB、4TB、3TBのトータル10TBしか使われていないとする。これを1つのドライブにまとめることによって、2つのディスク分が丸々空いていることになる。まとめてしまうと、急遽使用量が増えた際に不安が残るが、実際には使用レベルがあらかじめ設定した閾値を超えた場合、アラートが出るので、その際にディスクを追加すればよい。こうすることによって、ディスクの初期投資を低く抑えることができる。

コスト削減+αを実現するストレージの進化 図5

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EMCジャパン株式会社 マーケティング本部

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