2008年の後半にEMCが、コンテンツ管理システムで10万ユーザの同時アクセスという、業界初めての規模のベンチマークのプロジェクトを実施しました。
そのベンチマークの概要と全結果の資料が下記のリンクからダウンロードできます。
EMC Documentum 6.5の大規模な拡張性の記録的なベンチマーク結果 - 概要
EMC Documentumコンテンツ管理の全ベンチマーク結果 - 詳細
• 10万ユーザ
• 1時間あたりのトランザクション数:748,000件
• 平均レスポンス時間:0.86秒
• 1秒あたりのアプリケーション・サーバのアクセス数:878ヒット
• 10万ユーザ
• トランザクション数:900万件
• アプリケーション・サーバへのアクセス数:3,800万ヒット
• レスポンス時間:1秒未満
パフォーマンスに関するエンジニア自身が解説するムービーが公開されています。EMCのパフォーマンス技術者であるゴードン・ニューマン、パット・カービー、ビシュヌ・バディコルが、コンテンツ管理システムに対するこのような大規模なアクセスのベンチマークでどのように設定し実行したのかをチョーク・トーク形式(絵を描きながらの解説)でご紹介します。このプロジェクトのために彼らがどのようなことをしたのかの詳細を知ることができます。
最初は、経営陣がやってきて10万ユーザのベンチマークをやってみないかとのことでしたが最初はみんなで冗談だろうと笑いました。その後さまざまな議論の結果パートナーを見つけ、MicrosoftとHP、EMCの共同で行うこととなりました。2009年11月に、ワシントン州レドモンドのMicrosoftのEnterprise Engineering Centerに環境を作り、カリフォルニア州プレザントンのEMCからリモートアクセスをして検証を行いました。
最初は、このベンチマークのために何台のHP LoadRunner Software(負荷テスト用検証アプリケーション:以下LoadRunner )が必要なのか何台のアプリケーション・サーバが必要なのかという議論があったが、まずは1万ユーザの環境には何台が必要なのかを検証するところからはじめました。
最初に1台のLoadRunnerコントローラで1万ユーザを動かし、5つのLoadRunnerのドライバが必要だとわかりました。アプリケーション・サーバは1台のTomcatを使用し、1万ユーザを動かすためのJavaのチューニングなども行いヒープ・サイズを1GBに設定しました。
Content Server(Documentum本体)は、64-bitのOS上で2つのインスタンスを動かして、セッション間でのメモリ管理も行っています。Content Server上には、550万のオブジェクトを作成しています(各ファイルのサイズは34KB)。それぞれのContent Serverで2つのインスタンスを動かし、合計5台の物理サーバに拡張しています。
データベースサーバはHP Integrity Superdomeを使用し、CPUは64コア、メモリ256GBを使用しました。OSはData Center Editionを使用したので、ここまで大量のメモリを使用することができたのです。OSは最新のバージョンで、Windows 2008の64 bit版を使用しています。これらの超大規模な環境を作るのはとても大変でした。
ストレージは、EMC CLARiXを、22TB、160ドライブを使用しています。

そしてもうひとつ、ファイル・システムのクラスタリングのためにHP PolyServe Software File Serving Utility(以下PolyServe)を使用しました。PolyServeを経由することで、5つのContent Serverが使用するファイル・システムのクラスタリング環境を構築することができました。1つのリポジトリにすることにより、管理やTCOの軽減に非常に有効です。
最終的に、10万ユーザには、それぞれ5万ユーザを動かす2つのLoadRunnerのコントローラ、48のドライバ、10の物理サーバ上のアプリケーション・サーバ、5つのContent Server(それぞれ2インスタンス)を使用しました。この環境は、LoadRunnerとしても10万人というのは最大規模のベンチマークだったので、HPのホワイト・ペーパーなどでもご覧いただけることでしょう。
ベンチマークの結果には、経営層も喜んでいました。ベンチマーク・テストでは10万ユーザのアクセスが12時間。この12時間というのは驚異的な数字で、その間Documentumだけでなく12時間ものあいだ、10万のユーザがアクセスしひとつもアプリケーションが落ちることなく動かし続けることができたのです。エンタープライズ・コンテンツ管理で記録的な結果でした。検索したのですが、TCM(トランザクション・コンテンツ管理)では、世界中で最も大規模なベンチマークでした。
レスポンス時間は、全てのトランザクションで1秒未満。これがこのベンチマークのすばらしい結果のひとつで、データベースなどのチューニングを行うことで得られた結果です。トランザクションは、文書の表示だけではなく、チェックアウト・チェックイン、インポート・エクスポートなど、通常行うあらゆるトランザクションを実行しています。
もしご興味があるお客様は、EMC Developer Networkのサイトで「Webtop LoadRunner Benchmark Kit」で検索していただくとスクリプトがダウンロードできます。詳細な結果が4ページの資料にまとまっていますので、是非ダウンロードしてご覧になってください。ありがとうございました。
確かに、企業が運用するには一般的ではない潤沢な環境を使用しているけれども、十分なハードウェアを使用すればソフトウェアがボトルネックとならないことや、ソフトウェアの限界について知ることができるレポートです。
EMC Documentum 6.5の大規模な拡張性の記録的なベンチマーク結果 - 概要
EMC Documentumコンテンツ管理の全ベンチマーク結果 - 詳細
Microsoft-EMC共同ホワイト・ペーパー(英語)
動画とオリジナルの記事(英語)
EMC Developer Network(英語)
EMC Developer Network : Webtop 6.5 SP1LoadRunnerのサンプルスクリプト(英語)
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・ Documentumで10万ユーザの同時アクセスのベンチマーク結果