社名 : 株式会社 セガ
設立 : 昭和35年6月3日(創業昭和26年4月)
資本金 : 600億円(平成17年3月31日現在)
所在地 : 東京都大田区羽田1丁目2番12号
URL : http://sega.jp/

ビデオゲームの進化は留まることを知らない。ゲーム機の性能が飛躍的に向上していくことで、それに対応したゲームソフトも映像の美しさや、キャラクターのよりリアルな動きなどが求められている。この結果、旧来よりも1本のゲームソフトの開発工数は増大し、開発段階で生み出されるデータ量も増大の一途をたどり続けている。それゆえストレージシステムは、ゲームソフトの開発スケジュールを左右する大きな存在となっているのである。
セガがソニー・コンピュータエンターテインメントのプレイステーション3 用に、3 月にリリースしたゲームソフト「龍が如く 見参!」は、HD(High Definition)スペックの画質となっている。画像信号は走査線が720 本、画素数では1280x720。従来のテレビと同じSD(Standard Definition)スペックは走査線が525 本、画素数では640x480 であることから、ほぼ3 倍の解像度となる。

CS開発統括部 開発ITサポートチーム
チームマネージャー 藤本光伯 氏
「HD スペックにするということは、画面の美しさに加え、キャラクターの動きも滑らかにしなければなりません。さらにDVD で提供していたものをBlu-Ray にしたことで、開発データ量は約4 倍になります」と、セガ CS 開発統括部 開発IT サポートチーム 第二GE 研究開発部 担当の東郷俊寛氏はゲームソフト開発の現状を語る。
このため、ゲームソフトの開発期間は、従来に比べて増大している。従来は1 年で開発するケースが多かったが、増大する傾向があるという。
家庭用のゲームソフトを開発しているCS 部門は、担当するゲームにより開発部が分かれている。それらを統括しているのが、CS 開発統括部である。そのCS 部門のソフト開発では、サーバにディスク装置を接続したDAS(直接接続型ストレージ)を活用してきた。SCSI で接続しているためにスピードは遅いが、データ量が少ないゲームソフトの開発では、それで十分な性能だった。プレイステーション(PS) で言えば、PS2 やPSP まではその開発環境でも支障はなかったが、HD スペックのPS3 になってデータ量は飛躍的に増大する。もはやDAS では対応できないことが明らかであった。

CS開発統括部 開発ITサポートチーム
第二 GE研究開発部
担当 東郷俊寛 氏
「膨大なデータがディスクのトラブルで壊れたりすれば、その修復にも時間がかかります。そういうことを防ぐとともに、巨大なデータのやり取りを高速化して開発効率を上げるには、DAS では不十分です。そこでNAS(ネットワーク接続型ストレージ)の導入を考えていたのですが、EMC からの提案により、SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)も視野に入れた検討を始めました」(東郷氏)
大きなタイトルになると開発者は100 人を超えることもある。1 つのタイトルでこれだけの人数かがかかわる開発において、大容量のデータを快適に活用でき、拡張性があり、かつ堅牢性を備えた環境となれば、SAN の選択は当然とも言えた。ただし、東郷氏にはNAS よりも高額な投資が必要とされるSAN に対し、本当にそのメリットを活かせるのかどうかに不安もあった。
「TCO(総所有コスト)はどのくらいとか、保守サービスの内容など、EMC に聞くと常に的確な答えが返ってきたのです。そのため、EMC には高い水準のサービスが期待でき、SAN の導入に関するさまざまな不安が払拭されました」(東郷氏)ということから、最終的に「EMC CLARiX CX3」の導入を決めた。
SAN 構築の検討開始から実用化までの期間は、わずか2 か月。すでに「龍が如く 見参!」の開発スケジュールは決まっており、データ量が増大することも分かっていたため、早期の導入が不可避だった。東郷氏は当時のことを「EMC にはずいぶんと無理なことをお願いしました」と笑いながら語ってくれた。

開発ITサポートチーム
主任 久冨幸恵 氏
導入開始後に直面したのが容量不足である。データ量の増大を予想して当初4TB のストレージ容量を導入したが、実際に「CLARiX CX3」を使い始めるとスピードの速さなどから開発者に好評を博した。「従来はサーバのディスクにデータを保存していた開発者も、使いやすさからストレージにデータを移すようになったのです」と、セガ CS 開発統括部 開発IT サポートチーム 主任の久冨幸恵氏。これが運用を開始してすぐに容量不足に直面した原因となった。「その意味では、こちらのねらいが当たった、ということになります」と東郷氏は語る。こうした背景からストレージを増設し続け、現在は34TB まで拡張されている。
こうした中で、セガ CS 開発統括部 開発IT サポートチーム チームマネージャーの藤本光伯氏は、EMC のサポート力を高く評価している。
「容量が不足すると判断したときにEMC が迅速に対応したことや、監視モニターが動いていないと指摘されたり、トラブルが起きる前に予防的に対策を講じてくれます。こうしたサポート力は、完全に他社よりも頭ひとつ抜きん出ています」(藤本氏)
CS 部門の「龍が如く 見参!」の開発における稼働実績から、他の部門でもEMC 製品の導入が進められている。また、今後の課題となっているのが、過去のゲームソフトの保存方法である。こうしたデータは現在、テープストレージにバックアップされているが、リストアしたらデータが壊れていたといったことがあった。
ところが、「続編を開発するには過去のゲームを参考にしますし、何年も前に流行したゲームを携帯電話向けコンテンツとして提供することもあります」(久冨氏)といったニーズもあるという。
そのため、「過去のコンテンツ資産は、ディスク上に保管し、随時活用できるようにしたいと考えています」(東郷氏)というわけだ。もちろん、今回リリースした「龍が如く 見参!」のデータも、社内で有効活用していくには安全でかつ使いやすい環境への保存が求められる。このように、過去の資産を活かしたり、新たなゲームソフトを生み出すための環境として、ストレージの役割は今後も増すばかりである。

仮想化されたインフラストラクチャ : 情勢の変化に強く柔軟な対応が可能なITインフラを構築
ベスト・プラクティス紹介 : EMC CLARiXの高可用性(HA)構成のベストプラクティス
テクニカル・ホワイトペーパー | 高度なテクノロジー : フラッシュ・ドライブを使用したEMC Symmetrix DMX-4の超高性能階層0
ストレージ統合 : 株式会社 日本医療データセンター 様
アプリケーション統合・連携 : 肥大化するDBの最適なデータ管理手法とは?
ベスト・プラクティス紹介 : EMC / Oracle ILM ソリューション検証
データセンター管理 : 株式会社 アイアイジェイテクノロジー 様
ストレージ統合 : 富士重工業株式会社 様 スバルシステムサービス株式会社 様
ストレージ統合 : 株式会社 日テレITプロデュース 様
ストレージ統合 : 宇宙航空研究開発機構 様
構築実践ガイド : 内蔵ディスク装置システムからSAN(Storage Area Network)及び、NAS(Network Attached Storage)へ
構築実践ガイド : SAN (Storage Area Network) 構築実践ガイド ~その1 : SAN構築 ~
構築実践ガイド : SAN (Storage Area Network) 構築実践ガイド ~その2 : SAN冗長構成とSANブート ~
構築実践ガイド : SAN (Storage Area Network) 構築実践ガイド ~その3 : ローカル・レプリケーションの運用 ~
ストレージ統合 : 弘前大学 総合情報処理センター 様
構築実践ガイド : NAS構築実践ガイド ~ その1 : NAS の基本とその機能 ~
構築実践ガイド : NAS構築実践ガイド ~ その2 : NASのさまざまな活用法 ~
ストレージ統合 : Windows部門サーバ統合による情報漏えい対策
構築実践ガイド : NAS構築実践ガイド ~ その3 : Celerra による、IP-SAN の構築とVMware環境への適用 ~